おばあちゃんのかんぴょう作り 2005年

どんなに忙しくてもかんぴょう作りはやめません。
今なら作る時間も十分あるのだろうが
体力がついていかなくなった。でも、今年も作るんだと
準備を始めた。何十年も・・・

どうして作るのか?かんぴょうガ好きだという人に
「今年も、ええのができたでー」と言っては、あげて
「ありがとう」というあたたかい一言と、笑顔を楽しみに
何十年も作ってきたのだと思う。(私のブドウ作りと似ている)
唯一ちがうのは、おばあさんは無償で・・・(時には、物物交換)


6月18日 私も忙しくて畑に何が育って
いるのかよく見ていなかったのですが。

かんぴょうは、おばあさんが蒔いた種は
全滅で、育たなかったと聞いていたので
畑で、かんぴょうが成長している事に
今日まで、気がつかなかった。

かぼちゃの葉と似ているので、今年は
たくさん、かぼちゃばかり植えているなと
思っていたら、なな・・・んとかんぴょう
だったのです。

おばあさんには、脱帽です。
かぼちゃの、赤ちゃん。
雨が降らないので、畑の野菜も、悲鳴を
あげている。
かぼちゃが、こんなに大きくなっていた。
産毛のような毛がいっぱい。


4月1日
今年もおばあさんのかんぴょう作りが始まった。
1週間ほど前、かんぴょうの種を買ってくると
さっそく、水に浸し湿らしたガーゼに包み
自分の体温で芽だしをします。
24時間肌身離さず持っています。

そのおばさんが、夕食の時間に
「うちは、もう泣ける」「どしたん?」と聞くと
「かんぴょうの種がなくなった」というのです。
毎年、1回はあります。
「あんなええ種は今までになかったのに」と
嘆きます。
次の朝、「落としとったのが、あった」と嬉しそう。

大切に子供を育てるよう、温めています。
ポットへ土を入れています。
見事に芽が出ています。
黙々と作業をこなします・
今年89歳になりますが、元気です。
自分の好きな事するのは、楽しいでしょう。
ポットに植えたかんぴょうを、ハウスの
中へ入れておきます。
水やりをしながら定植できる大きさに
なるまで、ハウスの中で育てます。

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