ぶどうの剪定 2006年 TOPへ




1月・2月の作業
ぶどうの収穫がすべて終るのが、9月下旬。
ぶどう農家にとって、秋からは少し時間に余裕が持てる
時期ですが次年度に向けての作業は
収穫の終わりと共に、始まる。

40アールのぶどう畑の管理をほとんど一人で
こなすようになって数年が経つ。
両親が年老いて仕方ないことだ。
今の面積なら自分の思う管理ができる最大限の
面積だろう・・・
これ以上増やせば品質管理が出来なくなるだろう。
増やすつもりもない。

品質は常に上を目指し、納得のいくぶどう作りを心がけているが、満足できるものはできない。
来年こそはと、何度つぶやいただろうか・・・

作業の省力化を目指し、品質の高い物を
誰もが思っていることだろう。
ハウスのピオーネ、剪定前の様子。
例年なら12月末には、2段切りを済ませているところだが
時間もないし無理にしなくてもいいので、止めた。
2段切りの利点は本剪定の時、作業がやりやすいことだ。
これが2段切りをした枝。
2段切りは結果枝をとりつけていた線の内側で
枝を落とせばいい。
本剪定の時、線から枝をはずす手間がいらない。
本剪定をしたらこのようになる。
1芽を残し2芽の手前で枝を落とす。

このとき芽の大きさ、芽の向き枝の充実ぶりを
見ながら残す枝を決めていく。
芽は大きく膨らんでいるほうがよい。
そして、上や下ではなく横にでているものがよい。
剪定と同時に昨年残した結果母枝を
できる限り根元から、切り落とす。
お父さんが剪定をしてくれてます。
枝と間違えて線を切らないように気をつけないと
鋏の刃がこぼれてボロボロになってしまう。
そして、仕事に欠かせない私のパートナー。
ラジオ。
小型の物ではハウスの中では聞こえないので
少し高いが大きいラジオを買った。

よく棚の上から落とす。
でも不思議と壊れない・・・(T_T)

いつも聞いているのはなぜか、関西の放送局。
朝は「ありがとう浜村淳です!」「河内家菊水丸」を
午後は朝日放送。

ラジオは映像がない分、耳から入る情報を時には
想像しながら楽しいこと、悲しいこと
ラジオと共に喜怒哀楽をあらわにしながら
思わず周りをみまわすこともある。

何万本もの枝を落とすのも大変な作業だが
今年のぶどうを頭に描きながら、気持ちは
大粒で甘く見事な房を思っている。

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